眼瞼下垂

眼瞼下垂の手術について

当院では眼瞼下垂の手術を行っております。
手術はすべて眼瞼下垂の治療を専門とする形成外科医(東隆一医師)が行います。

形成外科 東 隆一 医師 

医師

現職

  • 防衛医科大学校 形成外科 教授
  • 小江戸眼科内科 白内障・緑内障・糖尿病クリニック 形成外科非常勤医師
    診察日:第2・4土 午後(*予約のみ)

資格など

  • 日本形成外科学会 会員・評議員
  • 同 領域指導医・専門医
  • 同 小児形成外科分野指導医・皮膚腫瘍外科分野指導医・
    再建マイクロサージャリー分野指導医
  • 日本臨床皮膚外科学会 会員・理事
  • 日本美容外科学会 会員

眼瞼下垂とは

眼瞼下垂とは、まぶたが垂れ下がって目つきが悪く見える・目が小さく見えるほか、見え方にも支障が出て視野が狭くなる状態を指します。眼瞼挙筋というまぶたを引き上げようとする筋肉や神経に障害が起こり、まぶたが上がりにくくなります。
視野を広げるため眉に力が入りすぎると、頭痛・眼精疲労・眼痛・肩こりなどが起こります。

眼瞼下垂の種類

先天性眼瞼下垂

この疾患は、先天的にまぶたを上げる筋肉である眼瞼挙筋がうまく成長しないことが原因となり、瞳孔にまぶたが覆いかぶさってしまう状態になります。進行すると視力の成長が妨げられ、弱視になる可能性があります。
治療方法として手術がありますが、上まぶたが瞳孔に被ることがなければ手術を早急に受ける必要はありません。手術の要否やタイミング、視機能の状態、合併症の有無を検討するためにも、早めの受診をお勧めします。

後天性眼瞼下垂

後天性眼瞼下垂は加齢が原因で発症するもので、加齢性眼瞼下垂とも呼ばれ、眼瞼下垂の中でも最も多いケースです。加齢に伴って眼瞼挙筋が衰えることで皮膚にたるみが起こること、コンタクトレンズを長期的に装用する、動眼神経麻痺、重症筋無力症などが原因となります。症状としては、まぶたが重い、まぶたが下がって物が見えにくい、左右で目の大きさの差がある、眠たそうに見えるなどがあります。
治療方法は手術が中心となりますが、眼瞼下垂が加齢によって起こっている場合はたゆんだ挙筋と周辺組織を結んで再生させることで治していきます。

眼瞼下垂症の手術

眼瞼下垂症を治療する上で、保存療法と呼ばれる点眼などの治療方法では完治ができません。治療方法として手術がありますが、状態によって異なります。上まぶたを持ち上げて筋肉を短くし、まぶたを上げやすくする方法と上まぶたの皮膚を一部分切除してまぶたを上げる方法があります。

挙筋腱膜前転法

挙筋腱膜前転法とは、腱膜性眼瞼下垂を治療する際に用いる手術方法です。この手術は高度な技術と経験が必要となり、「生理的な改善が認められる画期的な治療法」として信州大学病院形成外科の松尾教授が広めたものです。
手順として、瞼板から腱膜を剥離し、そのうえ腱膜とミュラー筋の間を剥離して腱膜のみ前転し、瞼板に固定させます。

挙筋腱膜タッキング法

腱膜性眼瞼下垂・先天性眼瞼下垂が軽度~中度の場合に用いられ、挙筋腱膜のずれを元に戻し、腱膜を切ることなく縫い縮めます。腱膜組織を切ることがないので、術後の腫れを抑制することができます。

術後の注意点

診察まぶたは腫れやすい組織のため、手術直後は一時的に腫れる・皮下出血を起こして紫色になる・まぶたに違和感が出ることがあります。しかし、これらの状態は時間が経つにつれて改善していきます。
手術後約10日~2週間程で抜糸を行い、13カ月経過すると自然な状態になります。手術を希望される方は、医師またはスタッフまでお気軽にご相談ください。

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